2022.07.17
お知らせ
犬がどんどん太ってくる・・・病気の可能性はある?
最近ワンちゃんがどんどん太ってくるようになったけれど、食べすぎかな・・・?
と思った事はありますか?
実は病気のせいで太ってくる事もあるんです。
今回は太ってきたワンちゃんが考えられる病気についてお話ししたいと思います。
目次
・病気ではない場合
食べ過ぎ
運動不足
加齢
・病気の場合
甲状腺機能低下症
副腎皮質機能亢進症(クッシング)
・太っているとに何が問題なの?
・病気ではない場合
食べ過ぎ
食べ過ぎはどのように判断するかは実は少し難しいです。
特にシニア期に入ってくると代謝が落ちてくるため、同じ量を食べていても少しずつ太ってくる事がほとんどです。そのため、シニア期になってきたら食事の量を変えたり、食事の種類をシニア用に変えたりする必要があります。
まずは基本的な食事量をどれくらいにするかを動物病院の先生と相談して、少しずつ食事量を調整することが望ましいです。
また、なぜ動物病院の先生と相談するかというと、食事量を決めるのに必要な計算式があるためその子に合った計算式を当てはめる事で基本的な食事量を出して、あとは個体差によって微調整するという事が出来ます。
太ってきているのが病的なものなのか、食事量が多いせいなのか確認することが第一歩になります。
運動不足
ワンちゃんは人間よりも多くの運動を必要としています。
そのため、家の中で過ごすだけでは運動不足になってしまいます。
散歩は出来る限り行くようにしてください。
たまに小型犬は散歩はほとんど必要ないとの意見もありますが、小型犬でも運動要求量は人よりもかなり多いです。
また、散歩はあくまで歩きなので運動量はあまり多くありません。理想はドッグランなどの走れる場所がベストですが毎日行くのは大変だと思うので無理ない範囲で連れて行ってあげて下さい。
年齢
若い時に比べてシニアになってくると代謝が落ちてきます。
代謝が落ちてきても食事量が同じであれば、太ってきてしまうためシニア期に入ってくる7歳齢頃からはシニア期用のフードに変えたり、食事量を減らすなどの調整をしてあげましょう。
・病気の場合
甲状腺機能亢進症
甲状腺機能亢進症とは、甲状腺と呼ばれる場所から代謝を促進するホルモンが分泌されていますが、それが過剰に出てしまう病気です。
ただし、基本的には犬で甲状腺機能亢進症になる事は非常にまれです。甲状腺機能低下症の方がなりやすい病気にはなります。
代謝を促進するなら悪くないんじゃないか?と考える方もいるかもしれませんが、無理やり代謝を良くしているのでだんだんと身体がついていけずにボロボロになっていきます。
投薬を行い、しっかりと治療をしていく必要があります。
副腎皮質機能亢進症(クッシング)
この病気の初期症状では、食事をよく食べるようになる(過食)、腹部が丸みを帯びてくる(腹囲膨満)が主な症状です。
そのため最初は気付きにくく、症状がもう少し進行してから気付く事が多いです。
背中の対称性の脱毛や皮膚の硬化、多飲多尿なども特徴的な症状です。
こちらも診断が出たら、内服のお薬を使って治療していきます。
・太っていると何が問題なの?
病気になりやすい!!これに尽きます。
肥満によって起こりやすくなる病気は多岐にわたり、相当多くの病気になるリスクが高くなるのです。
例えば、糖尿病や肝臓疾患や泌尿器疾患(尿結晶など)、呼吸器の問題にもなりやすくなります。
いずれも亡くなる可能性がある病気です。
また、いざ救急に駆け付けた場合でも薬や点滴を投与するための留置針を入れにくく、留置針を入れるために時間がかかり、結果的に処置が遅れてしまうケースもあります。
いかがでしたか?
ひとえに最近太ってきたと思っても、意外と原因は多く考えられます。
そのため、気になったら獣医さんと相談する事が一番早くて確実な方法となります。
また、肥満になってしまったら早めにダイエットするのが健康的に長生きするために必要になります。
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