2020.07.12
お知らせ
今、何ができる?ペットと一緒に考える災害対策とは①
西日本で豪雨が続いたり、メディアでもコロナ禍下での地震など災害対策をどうするか、といった報道が目立つようになりました。
人間は準備しているけれど、ペットさんとの災害対策はどうしていいかわからない、といった相談を、往診の時にうけることが増えてきています。
「人間の避難袋はあるけど、ペットの避難袋は何を準備すればいいの?」
「何もない時にしておけることはないかな?」
災害のことを考えるきっかけとして、この夏、ペットとの災害対策を見直してみましょう!
①ペット用の「避難袋」を用意する
避難所では、ペット用の物品の支給はほとんどありません。そのため飼い主さん自身が備えをする必要があります。
避難所に避難する時のことを考え、まずは「ペット用避難袋」を用意しましょう!
【 優先順位 1 】動物の健康や命に係わるもの
- フード(療法食の場合は少し多めに)、水(少なくとも5日分、できれば7日分以上)
- キャリーバッグやケージ(持ち運びしやすいもの)
- 予備の首輪、リード(伸びない丈夫なもの)
- ペットシーツ
- 排泄物の処理用具
- トイレ用品(猫の場合は使い慣れたトイレ砂)
- 食器
食器は、荷物に入れておきやすい、折り畳みできるシリコン製のものを使うなどして省スペース・軽量化をはかりましょう!
このほかに、いつも飲んでいる薬がある場合は、すぐに持ち出せるところに置いておく、足りなくなったときのために薬の名前や容量をかかりつけの先生に確認したメモを入れておく、などの対策をしましょう。
【 優先順位 2 】情報にかかわるもの
- 飼い主の連絡先、ペットに関する飼い主以外の緊急連絡先・預かり先などの情報を書いた紙
- ペットの写真(携帯電話に画像を保存することも○)
- ワクチン接種状況、既往症、健康状態、かかりつけの動物病院などの情報を書いた紙・健康手帳など
万が一の際の迷子対策として、マイクロチップの挿入も忘れないようにしましょう!マイクロチップは、設備のある動物病院で挿入する事ができます。設備があるかどうか、事前にお電話で確認するといいでしょう。
ペットショップでは、すでにマイクロチップが挿入済みで売られていることもあります。お店の方に確認しましょう。
【優先順位 3 】ペット用品
- タオル、体用のブラシ
- ウェットタオル、おしりふきや清浄綿など
- ビニール袋、うんち袋
- お気に入りのおもちゃなど匂いがついたもの
- 洗濯ネット(猫は屋外診療などの際に有用)
- ガムテープやマジック
また大型犬を徒歩で避難させる場合、犬用の靴、靴下やバンテージなどを履かせておくと、ガレキや釘による怪我を防ぐ事ができますので、避難袋に入れておきましょう。そのほか、古布や新聞紙なども入れておくといいでしょう。
「人とペットの災害対策ガイドライン」より
これらのうち、ペットさんの名前を書けるものはすべて記名しておくようにしましょう。
例えば田中さんのおうちのポチちゃんなら「田中」「ポチ」だけでなく「田中ポチ」のようにフルネームで書いておくと、避難所での取り間違いを防ぐ事ができます。避難袋の持ち手などに、ペットの個体情報や、飼い主さん、かかりつけ動物病院の連絡先を記した名札をつけておくのも良いでしょう。
災害時はペットもストレスを感じているため、いつもと違うご飯を受け付けなかったり、体調を崩してしまったり、またトイレの環境が変わって、排泄をできなくなってしまうこともあります。
ごはん、ペットシーツ、トイレ砂など、できるだけ「普段通りのもの」を用意しておきましょう!
次回は、避難所での生活についてお話しします。
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