2020.05.10
お知らせ
予防が一番大事!?フィラリアのお話
今回は、フィラリア症のお話です。
フィラリアは、ワンちゃん、猫ちゃん達の心臓や肺動脈に寄生し、食欲低下、呼吸困難、咳、腹水と言った症状を引き起こします。
また、手術のため麻酔をかける際には、フィラリアの存在が大きなリスクとなります。
どういった感染経路をとるかと言うと、蚊が、フィラリアに感染した犬の血を吸ったあと、他の犬の血を吸うことでフィラリアに感染します。
蚊はフィラリアの媒介者なのです。
フィラリアはワンちゃんへの報告が多く注目されがちですが、猫ちゃんへも寄生します。
猫ちゃんのフィラリア症は数が少なく報告も稀ですが、そのため診断が難しく、咳、呼吸困難、嘔吐などの症状が出てきた時には、既に生命が危険な状態になっていることがほとんどです。
突然死の原因にもなります。
今のところ猫の治療法は確立されておらず、最善の治療は予防であるともされています。
本院でも、狂犬病接種の際に、フィラリアの予防をされる方が多くいらっしゃいます。その際、こんなご質問を受けることがあります。
「暑い時期だけ薬を飲んでいるけれど、毎年検査をする必要はあるの?」
「蚊がいる時だけ薬を飲んでいればいいんじゃないの?」
確かに、関東などでは、ほとんど暖かい時期しか蚊は飛んでいません。
しかし、予防薬を投与する際にはフィラリアが寄生していないことを確認する必要があります。
それは…
フィラリアが犬の体内にいることを知らずに、フィラリアをやっつけるための「駆虫薬」でなく、「予防薬」を飲ませた場合、体内で死んだフィラリアによってアレルギー反応が起こり、最悪の場合は死に至ることもあるからです。
現在は検査キットを用いて、血を1滴とるだけで簡単にフィラリア抗原を確認することができます。
フィラリア、各種寄生虫の予防についても、本院にお気軽にご相談ください。
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