予防

犬や猫が爪切り中に爪から出血してしまった時

ご自宅で爪切りをしていて、誤って出血させてしまう時があるかもしれません。

今回はそんな時にどうすれば良いのかを解説していきます。

目次

・止血のやり方
・止血が終わったら
・止血後の注意点
・病院への受診を検討する時

止血のやり方

ご自宅で爪切りをする機会が多くある飼い主様も多いのではないでしょうか?

普段は大人しく切らせてくれる子でも、ふとした時に手先が動いてしまって爪を深く切ってしまう場合もあるかと思います。

そんな時は基本的には圧迫止血をして止血する形になります。

やり方としては、切ってしまった爪の先端、出血している爪の先をガーゼやティッシュを当てて抑えます。

5~10分程度やり続けると止血出来ている場合が多いです。

強さとしては人の皮膚を少し窪ませる程度の力で抑えます。

痛がる事もあるため、2人いる場合は一人があやしながらもう一人が指先を抑えると良いでしょう。

止血が終わったら

止血が終わってもすぐには洗わず、1時間程度経ってから洗いましょう。

洗うと言ってもゴシゴシ洗ったりせず、血が付いた場所だけ雑巾などで軽く拭き取るくらいにしましょう。

 

止血後の注意点

止血が終わってから、再度出血があるかどうか1~2時間はこまめに確認するようにしてください。

歩き方が変だったり、舐め続けたりする時は痛がっている可能性があるので、病院でみてもらうようにして下さい。

何度も出血してきたり、15分以上圧迫止血をしても出血が止まらない時も病院へ行くようにしましょう。

遊びまわったり、お散歩に行くのは1日ほど経ってからにして下さい。

また、今回は爪切りの最中に出血した場合の事を書きましたが、例えば何かに挟まれて爪の先から出血した場合でも、初期対応は同様で構いませんが、骨折していたりする事もあるため、爪切り以外での出血の場合は病院で診てもらう方が良いでしょう。

病院への受診を検討する時

爪切りの最中に誤って出血させてしまった場合で、圧迫止血で問題なく止血出来た場合はすぐに受診する必要はないでしょう。

病院への受診を検討するポイントとしては

・15分以上止血しても出血が止まらない

・歩き方がおかしい状態が続く

・化膿してくる

・落下や挟んで出血した場合

などの時は病院への受診をしておきましょう。

 

麻布ペットクリニックでは夜間診療・日中の往診を受け付けています。

LINEからは夜間のオンライン相談も行っております。

宜しければお友達登録お願いします。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
0

⛄猫ちゃんの暖房器具の注意点⛄

日を追うごとに涼しくなってきましたね。

各ご家庭では冬の準備をされている方が増えてきたのではないでしょうか。

各ご家庭で様々な暖房器具をご準備されていると思います。

今日は猫ちゃんの冬支度の時に気を付けておきたいことを暖房器具ごとに書いてみました!

是非確認してみて下さいね!

目次

ー暖房器具ごとに気を付けたい事

・こたつ

・ストーブ

・電気毛布、電気カーペット(ホットカーペット)

・ゆたんぽ

・エアコン

ーその他、冬にやっておきたいこと

暖房器具ごとに気を付けたい事

続きを読む

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
0

🐦インコが食べてはいけない危険な食べ物とは!?

最近麻布ペットクリニックでもオカメインコやセキセイインコをはじめとした、様々な鳥さんが来院するようになりました。

インコ達が部屋を自由に飛び回れるようにする時間を作っている飼い主様は非常に多いかと思います。

しかし、自由に飛び回らせている中でインコ達が食べてはいけないものを口にするといった事もあります。

人間は食べても問題なくても、インコ達にとって猛毒になるものもあるため、気を付けなければいけません。

では実際にどのようなものがあるのか見てみましょう。

目次

食べてはいけない危険な食べ物

・チョコレート

・アボカド

・コーヒー

・ネギ類

・アルコール

・その他

もし食べてしまった場合

 

食べてはいけない危険な食べ物

チョコレート

チョコレートにはテオブロミンと呼ばれる中毒性物質が含まれています。

テオブロミン中毒になると嘔吐・下痢などの中毒症状やふらついたりよだれが出たり、痙攣発作を起こす神経症状が出る事もあります。

身体の小さいインコちゃんたちにとっては少量でも中毒症状が出る事があります。

特にビターチョコレートはチョコレートの成分が濃いため、わずかな量でも致死量になり得ます。

アボカド

アボカドが鳥たちにとって危険な食べ物だという事は最近認識されてきましたが、まだ知らない方も多いのではないでしょうか?

アボカドに含まれるペルシンという物質は鳥類にとっては猛毒になるため、非常に危険です。

ペルシンは実だけでなく、皮や種子にも含まれています。

また、加熱した際にも成分が揮発されそれを鳥達が吸い込むことでも中毒症状がでる事があります。

アボカドに触れた後は手を洗う、インコがいるスペースではアボカドを出さないなど鳥たちに触れるなど細心の注意が必要です。

症状は消化器症状の他、呼吸困難や肺水腫、昏睡状態になるなど様々な症状を呈します。

非常に危険な食べ物なので、持ち込まないようにするのが一番の対策となります。

コーヒー

コーヒーに含まれるカフェインにはインコにとって危険な成分になります。

こちらも摂取するとふらつきや痙攣発作、よだれが出るなどの神経症状を呈します。

酷い場合は呼吸障害や心臓などにも作用するため非常に危険な物質になります。

ネギ類

長ネギやニンニク、ニラなどは中毒物質が含まれているため危険と言えます。

文献や実験の結果としてネギ類が明確に危険だと判明しているわけではないですが、ヒト以外の動物全般的に赤血球破壊を起こして溶血してしまうなど、中毒成分であるため鳥たちにとっても危険性が高い身近な植物と言えるでしょう。

アルコール

アルコールをインコ達に飲ませる人はいないと思いますが、放置していたお酒や、アルコールが入っているお菓子を食べてしまったりする事もあります。

また、アルコールは常温でも気化していくためアルコールを扱う空間にいるだけで中毒症状になってしまう事もあります。

インコがいる空間にアルコール製品は絶対に持ち込まないようにしましょう。

 

その他

人間が食べる料理やお菓子、加工食品は基本的に糖分や塩分が多く含まれています。

身体の小さいインコ達にとっては一口でも相当な量の糖分や塩分と言えます。

ヒトが食べる料理などは放置しない。

人が食べ物を食べている最中は小屋に入れておく事を徹底しましょう!

もし食べてしまった場合

中毒がある食べ物を食べてしまった場合は、早急に動物病院へ行く必要があるでしょう。

早急に治療することで悪化を防ぐ事に繋がる場合があります。

 

麻布ペットクリニックではインコちゃんの夜間診療を受け付けています。

LINEからは夜間のオンライン相談も行っております。

宜しければお友達登録お願いします。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
0

🐈嘔吐があり元気な猫ちゃんが急に痩せてくる病気とは?🐈

「最近急に痩せてきたような・・・吐いたりしてるけれど、食事は食べているし元気そう。年のせいかしら?」と思った事はありませんか?

もちろん加齢により代謝が落ちたり、胃腸機能が一時的に悪く食欲が低下する事で、痩せてくる事は珍しい事ではありません。
それらのケースでは徐々に痩せてくる事が一般的であり、急激に痩せてくることはありません。

今回は「嘔吐を伴って急激に痩せてくる猫の病気」をいくつか紹介したいと思います。

目次

・確認するポイント

・考えられる病気は?

・予防出来る病気なの?

続きを読む

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
0

子犬を迎える飼い主さんに知ってもらいたい!注意すべき病気5選🐕

子犬さんとともに迎える新生活!

それを幸せなものにする為に子犬を迎える飼い主さんに知っておいてほしい病気をピックアップしました!

転ばぬ先の杖としてぜひ勉強してみてください。

 

目次

  • 犬パルボウイルス感染症
  • 低血糖
  • ジアルジア感染症
  • ケンネルコフ
  • 怪我
  • おまけ:狂犬病

 

犬パルボウイルス感染症

子犬で感染の危険が高い怖い病気です。

この病気の特徴としては、治療を行わなかった場合の生存率が低いことが挙げられます。

また、積極的に治療を行ったとしても命を落としてしまうことも少なくない、非常に危険な病気であると言えます。

この病気は特に4−12週齢の子犬さんに多く、下痢・嘔吐・ぐったりしてくるなどの症状がみられるようであれば要注意です。

この病気は適切なワクチン接種によって予防できるものです。

一方でワクチンプログラムが終わっていない子犬さんは、他のわんちゃんと触れ合わないようにする方が安全かと思います。

 

低血糖

低血糖は血中の糖分が少なくなることで、全身の中でも特に脳の細胞がうまく活動できなくなり、ダメージを受けます。

子犬さんは食事の間隔があいたり、下痢・嘔吐などの消化器の症状が出ることで容易に低血糖を起こしてしまいます。

これは体内に貯蔵している糖分やそれを利用するシステムがまだ充分に発達していない為です。

そのため、先述した犬パルボウイルス感染症などの消化器および全身に症状が出る疾患では低血糖を併発する事もあります。

低血糖では意識の低下や震え、よだれを垂らすなどの見た目に現れる症状が出ることが多いです。

子犬さんがぐったりし、刺激にも反応がない様であれば病院の早期受診をお勧め致します。

また、食事の間隔は新生児では2時間おき、生後3ヶ月程度では日に4回ほどが目安です。

その子の発育段階に合わせて調整し、低血糖を予防してあげましょう。

ジアルジア感染症

ジアルジアという寄生虫が腸の中に寄生することで起こる病気です。

発症するとジアルジアが腸の粘膜に付着し、軟便や下痢を起こします。

しかしながら、ジアルジアは感染しても症状が出ない事が多く、また発症しても単体で子犬さんの命が危うくなる可能性は低いです。

ではなぜこの病気をピックアップしたかと言うと、この病気はヒトにもうつる可能性があるのです。

ヒトに寄生するジアルジアと犬に寄生するジアルジアの種類は一部が共通しており、犬から排出されたジアルジアが口を介してヒトに感染する可能性があります。

特に免疫の低下しているヒトでは感染リスクが高まるために注意が必要です。

この様に犬からヒトに感染する可能性がある寄生虫は他にもいるので、病院で寄生虫がいると言われたら注意しましょう。

 

ケンネルコフ

ケンネルコフは細菌・ウイルスに感染することで咳やくしゃみが起こる病気です。

病院で診察を受ければ多くの場合は問題なく治癒しますが、一部肺炎等に進行してしまう子が居るので注意が必要です。

この病気をなぜピックアップしたかというとケンネルコフは発生率が高く多くの子犬さんが発症する可能性があるからです。

特に他の犬と接触があったり、温度・湿度の管理が適切でないと発生しやすいです。

子犬さんが咳やくしゃみをして鼻水を出していたら、病院を早めに受診しましょう。

更に詳しくはこちらから→咳をする子犬さんに多い●●●

 

怪我

子犬さんの時期は非常に好奇心旺盛&活発です。

そしてその分思わぬ所で転んだり、滑ったり、落下したりします。

その中では打撲や捻挫では済まずに骨折や脱臼を起こしてしまう子もいます。

子犬さんに多い怪我の理由としては

  • ソファーからのジャンプし、着地に失敗
  • 飼い主さんの腕から落下
  • ドアに挟まれた
  • 飼い主さんに踏まれた
  • フローリングで走っていて滑った
  • 交通事故

などです。

骨折について詳しい記事はこちら→🦴子犬の骨折~骨折が多い状況と治療に関して~🦴

 

おまけ:狂犬病

狂犬病は狂犬病ウイルスに感染することで異常行動・痙攣・麻痺を発症した後に100%死亡する怖い病気で、犬にもヒトにも感染します。

狂犬病は近隣国では発生しているものの、日本国内では現在発生していません。

その一方で狂犬病ワクチンの接種が法律で義務付けられているのは、国内に狂犬病が入って生きた際の急速な感染拡大を防ぐためです。

狂犬病予防接種についての記事はこちら→💉狂犬病の予防接種についてのお話💉

 

まとめ

子犬さんのいる飼い主さんに知っておいてもらいたい病気には、命に関わる病気や発生の多い病気、飼い主さんに感染する病気など様々なものがあります。

全てを知ることは難しいですが、代表的なものだけでも頭の片隅に入れておいてもらえると幸いです

 

 

麻布ペットクリニックでは夜間診療・日中の往診を受け付けています。

LINEからは夜間のオンライン相談も行っております。

宜しければお友達登録お願いします。

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
0

子犬の下痢について原因と対策を獣医さんが解説!

 

子犬さんを迎えると楽しい事と同じくらい困った事にも遭遇するかと思います。

今日は子犬さんに多い下痢について解説します。

子犬さんに元気に楽しく過ごしてもらう為、是非お付き合い下さい🐕

続きを読む

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
0

犬の男の子の気を付けたい病気~生殖器の病気~

今回は犬の中でも男の子に特有なオスの生殖器の病気についてお話していきます。

多い割に意外と知らない病気が多いので、是非一読をお勧めします!

 

犬の男の子の生殖器について

まずは生殖器について知りましょう。

犬の雄の生殖器は精巣、ペニス、前立腺の事を指します。

変化はゆっくりと現れる事が多く、気が付きにくい病気が多いです。

そのため、定期的な健康チェックが欠かせません。

続きを読む

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
0

動物看護師監修🍖ペットフードの選び方③🐡

ペットフードの選び方①ペットフードの選び方②をお読みいただいてからこちらの記事を読んでいただくとより理解が深まると思います。

今回のペットフードの選び方③では、原材料についてお話ししたいと思います。

続きを読む

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
0

「ペットの予防医療」をすべき理由とその種類とメリット

大事なペットさんには痛い思い・辛い思いはできるだけしてほしくないですよね。

そこで大事になってくるのが予防です。

しかし「ペットの予防医療」といわれてもピンとこない方も多いかもしれません。

今日はそんなペットの予防医療について勉強していきましょう!

予 防 医 療 ?

続きを読む

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
0

1年に1回のスケーリング・歯石除去で犬の寿命が伸びる!?

わんちゃんの歯石や口臭に悩んでいる飼い主さんは非常に多くいらっしゃるのではないでしょうか?

“1歳以上のわんちゃんの90%以上は歯周病・歯周病予備軍”とされています。

続きを読む

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
0