エキゾチックアニマル

症例紹介「左手を自咬して血が止まらないスッポン」

麻布ペットクリニックには様々な動物達が夜間の急な体調不良を理由に来院されます。

 

本日の患者はスッポン🐢

来た理由は「左手を自分で咬んでしまって出血が止まらないとのこと」

どんな状態で来て

どんな治療をしたのか

早速見ていきましょう🏃‍♂️

 

来院時

意識は落ち着いていますが、左前肢(ひれ)の一部が欠損しており、出血している状態でした。

治療・処置

■出血部位に止血剤を塗布

止血時には激しく嫌がっていました・・・

■二次感染予防のために抗生剤

■痛みのコントロールのために痛み止め

(爬虫類の痛みの指標は難しいですが、触診時の様子から今回は処方)

〜診察を終えて〜

スッポンは診察時に咬んでくることが多く、警戒していましたが、非常に温厚で素直に触らせてくれました。

自咬傷は根本原因を解決することが大事です。

飼い主様から話を聞くと、1ヶ月前から仕事が忙しく構えていなかった様子。

少しでもコミュニケーションを図りつつ、再発を防いでいくことが大事です。

 

 

麻布ペットクリニックではスッポンの夜間診療も受け付けています。

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🐦インコが食べてはいけない危険な食べ物とは!?

最近麻布ペットクリニックでもオカメインコやセキセイインコをはじめとした、様々な鳥さんが来院するようになりました。

インコ達が部屋を自由に飛び回れるようにする時間を作っている飼い主様は非常に多いかと思います。

しかし、自由に飛び回らせている中でインコ達が食べてはいけないものを口にするといった事もあります。

人間は食べても問題なくても、インコ達にとって猛毒になるものもあるため、気を付けなければいけません。

では実際にどのようなものがあるのか見てみましょう。

目次

食べてはいけない危険な食べ物

・チョコレート

・アボカド

・コーヒー

・ネギ類

・アルコール

・その他

もし食べてしまった場合

 

食べてはいけない危険な食べ物

チョコレート

チョコレートにはテオブロミンと呼ばれる中毒性物質が含まれています。

テオブロミン中毒になると嘔吐・下痢などの中毒症状やふらついたりよだれが出たり、痙攣発作を起こす神経症状が出る事もあります。

身体の小さいインコちゃんたちにとっては少量でも中毒症状が出る事があります。

特にビターチョコレートはチョコレートの成分が濃いため、わずかな量でも致死量になり得ます。

アボカド

アボカドが鳥たちにとって危険な食べ物だという事は最近認識されてきましたが、まだ知らない方も多いのではないでしょうか?

アボカドに含まれるペルシンという物質は鳥類にとっては猛毒になるため、非常に危険です。

ペルシンは実だけでなく、皮や種子にも含まれています。

また、加熱した際にも成分が揮発されそれを鳥達が吸い込むことでも中毒症状がでる事があります。

アボカドに触れた後は手を洗う、インコがいるスペースではアボカドを出さないなど鳥たちに触れるなど細心の注意が必要です。

症状は消化器症状の他、呼吸困難や肺水腫、昏睡状態になるなど様々な症状を呈します。

非常に危険な食べ物なので、持ち込まないようにするのが一番の対策となります。

コーヒー

コーヒーに含まれるカフェインにはインコにとって危険な成分になります。

こちらも摂取するとふらつきや痙攣発作、よだれが出るなどの神経症状を呈します。

酷い場合は呼吸障害や心臓などにも作用するため非常に危険な物質になります。

ネギ類

長ネギやニンニク、ニラなどは中毒物質が含まれているため危険と言えます。

文献や実験の結果としてネギ類が明確に危険だと判明しているわけではないですが、ヒト以外の動物全般的に赤血球破壊を起こして溶血してしまうなど、中毒成分であるため鳥たちにとっても危険性が高い身近な植物と言えるでしょう。

アルコール

アルコールをインコ達に飲ませる人はいないと思いますが、放置していたお酒や、アルコールが入っているお菓子を食べてしまったりする事もあります。

また、アルコールは常温でも気化していくためアルコールを扱う空間にいるだけで中毒症状になってしまう事もあります。

インコがいる空間にアルコール製品は絶対に持ち込まないようにしましょう。

 

その他

人間が食べる料理やお菓子、加工食品は基本的に糖分や塩分が多く含まれています。

身体の小さいインコ達にとっては一口でも相当な量の糖分や塩分と言えます。

ヒトが食べる料理などは放置しない。

人が食べ物を食べている最中は小屋に入れておく事を徹底しましょう!

もし食べてしまった場合

中毒がある食べ物を食べてしまった場合は、早急に動物病院へ行く必要があるでしょう。

早急に治療することで悪化を防ぐ事に繋がる場合があります。

 

麻布ペットクリニックではインコちゃんの夜間診療を受け付けています。

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🐇うさぎの飼育管理~秋冬編~🐇

だんだんと涼しさが増すこの季節。

うさぎさん達も冬毛に変わってくる季節かなと思います。

うさぎは寒さには比較的強い動物ですが、若齢や高齢、病気を抱えている子は特に注意した方が良いでしょう。

寒くなってくるとうさぎさんの体調を崩さないよう飼育する際に注意することがあります。

どんな事に注意しなければならないのか、見ていきましょう。

目次

・環境を変えるときは少しずつ

・寒さ対策

①エアコン

②電気ヒーター

③毛布をケージに被せる

④巣箱の設置

・寒さ対策をするときに注意する事

・まとめ

・環境を変えるときは少しずつ

うさぎは極端な環境変化を嫌います。環境が変わる事によるストレスで体調が悪くなる事もあります。

なので環境を変えるときは、うさぎさんの様子に注意しながら少しずつ変化させていきましょう。

暖房器具が必要だからと、色々なものを一気に使うのではなく、ひとつ足したらしばらく本人の様子を観察して食欲や元気さに問題がないか1週間程度様子を見るのが良いでしょう。

 

・寒さ対策

①エアコンで温度調整

うさぎさんの適温は19℃~24℃、湿度は40~60%と言われています。

エアコンでこの設定にしておけば、大きく外れる事は少ないと思われます。しかし、エアコンで認識している温度と実際の室温では開きがある可能性があります。

また、エアコンで認識している温度は人の高さに合わせているため、実際にうさぎさんの高さまで温かさが届いているか分かりにくい事があります。

そのため、温湿度計を部屋のなるべく低い位置に設置してうさぎさんが暮らす場所の温度を確認することが大切です。

また、乾燥しやすい冬の季節は加湿器などを使用して湿度が40%以下にならないようにしましょう。

②電気ヒーター

床に敷くマットタイプの電気ヒーターは防寒対策では一般的なものになりました。

うさぎさんに使用するのであれば、コードがしっかりと保護されているうさぎ用のものがベストです。

また、温度調整できるものや高温低温と表裏で分かれているもの、赤外線でケージの外からでも温められるものなど様々なタイプがあります。

環境に合った使いやすいものを使用していきましょう。

 

③毛布をケージに被せる

特に夜間の冷え込む時間帯に行うと良いでしょう。

少し厚めの毛布をケージの上から被せてあげて、保温効果を与えるものです。

また、被せた際は少し隙間を開けて通気性を確保しておく方が良いでしょう。

④巣箱の設置

巣箱があることで、一定の保温効果があるので防寒に最適です。

巣箱を設置することはうさぎさんが安全だと認識してリラックスできる場所を作る事にもなるため、常にある方が無難でしょう。

食べても良いようにワラでできたものもあるので、そういったものを設置するのが良さそうです。

寒さ対策をする時の注意点

最初にも述べた通り、一気に環境を変えるのはうさぎさんのストレスに繋がる可能性があるため、少しずつ環境を整備してあげるのがベターでしょう。

保温器具はコードが付いているものが多い為、かじって感電しないように細心の注意が必要です。

特に、へやんぽをさせる時に目を離してコードをかじる事が多いと思います。

また、温かいからと温風が直接うさぎさんに当たらないようにしましょう。

温風を直接当て続けると体温が上がりすぎてしまい、熱中症になってしまう事もあるからです。

部屋の温度は適温を保ちつつ、温かい部分とそうでない部分を上手く分けていく方が良いでしょう。

まとめ

うさぎさんは比較的寒さに強い動物ですが、若齢や老齢、疾患があったりすると寒さで体調の悪化が急速に進むことがあります。

体調の変化はいつでも起こりうるため、防寒対策をすることが良いでしょう。

また、うさぎさんは環境の変化に敏感なので急に色々と変えるのではなく少しずつ変えていき環境に慣れる必要があります。

そのため、10月くらいから少しずつ環境を整えていく必要があるでしょう。

暑すぎるのは良くないため、温かい所と快適環境温度の両方を作っておき自由に行き来出来るようにすると、うさぎさんが判断して移動できます。

 

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🐥エキゾチックアニマルの病気のサイン🐹

最近エキゾチックアニマルを飼われる方も増えてきましたね。

エキゾチックアニマルは病気のサインが分かりにくく、気が付いた時にはぐったりしてしいたり、最悪亡くなってしまっているケースも多いです。

では、実際にどのような状態になったら動物病院に連れていくのが良いのでしょうか?

今回は病気のサインを順番に知っていきましょう。

 

目次

・エキゾチックアニマルとは?

・エキゾチックアニマルの病気のサイン

↳呼吸の仕方

↳便の様子

↳食欲の低下

・病院に連れていく時にして欲しいこと

・エキゾチックアニマルを飼育する時の注意点

 

エキゾチックアニマルとは

エキゾチックアニマルとは、牛・豚・鶏などの畜産動物と犬猫を除いたペットを指します。

動物病院で出会うエキゾチックアニマルたちは主に、

ハムスター、モルモット、リス、チンチラ、フェレット、デグーなどの小型哺乳類

フトアゴヒゲトカゲやヒョウモントカゲモドキ、ミシシッピアカミミガメや小型のリクガメなどの爬虫類

セキセイインコやオカメインコ、文鳥などの鳥類

いもりやカエル、ウーパールーパーなどの両生類

などの動物達が多いです。

 

エキゾチックアニマルの病気のサイン

エキゾチックアニマル達の病気は中々気づくのが難しい事が多いです。

それには以下の様な理由があります。

  • 表情の変化が大きくないので、状態が悪くても表情では判断が付きにくい
  • 元々活発に動かない子たちがいる為、元気がなくなったかが分かりにくい
  • 食事が毎日ではなく2~3日に一回という種もいるので、いつから食欲が落ちたかわかりにくい

ここでは病気のサインを読み取るため、いくつかのチェックすべきポイントを解説していきます。

①呼吸の仕方

状態が悪くなると呼吸が荒くなる事があります。

注意したい呼吸には「浅くて速い呼吸」と、「大きくゆっくりとした呼吸」の2つに大別されます。

普段がどんな呼吸をしているかを気にしておくと、少し呼吸が変わった時に気付きやすいです。

②便の様子

普段の便よりも軟らかくなったり、何日も便が出ていない様子があるときは要注意です。

ストレスや食事の変更など、明らかな原因があればそれを改善する事で良くなる事が多いですが、

思い当たらない時や、そのような状態が続いた時は詳しい検査などが必要になってくるかもしれません。

③食欲の低下

ハムスターやうさぎなどは毎日食事を与えるため、食欲があるかどうかが比較的分かりやすいです。

この様な毎日食事を与える必要がある子たちは、1日食べていないとなると異常が起きている可能性が高いです。

食事が減っていない時は病院に相談してみましょう。

一方、フトアゴヒゲトカゲやヘビなど、食事が1週間に数回あるかどうかという子もいます。

この様な子たちではいつから食欲がないか分かりにくい事もあります。

 

エキゾチックアニマルを飼育する時の注意点

エキゾチックアニマルはストレスに非常に弱い子が多いです。

特におうちに迎えたばかりの時は、環境が大きく変わり強いストレスがかかっています。

あまり触ったり音を立てたりしないようにしましょう。

また、清潔に保たれていないと病気になりやすいです。

常に清潔に保つようにこまめなお掃除を心がけましょう。

 

病院に連れていく時に注意して欲しいこと

夏は暑くなりすぎないように、保冷剤を上面に置いたり、冬は寒くなりすぎないようにカイロを底に置くなどの工夫をしてから向かう方が良いです。

ただし、夏でも状態が悪いと体温が落ちている事もあります。

ぐったりしている場合などは保冷剤などはおかずに、極力早く近くの動物病院に連れていく方が良い場合があります。

もし判断が難しいようなら電話をかけた際に確認してみるのが良いかもしれません。

 

 

まとめ

エキゾチックアニマルは日常的なお手入れや生活環境を整える事が非常に重要です。

その子に合った環境にすることが健康に生きる上で大切になってきます。

そして、ちょっとした様子の変化に気付くことで、幸せなアニマルライフを送れると思います。

麻布ペットクリニックでは、幸せなアニマルライフを少しでもサポートさせて頂きたいと考えています。

 

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夜間にハムスターが下痢をしたら、動物病院に行くべきか?

ハムスターに下痢がよく起こることは前回の記事にてお伝えしました。

👉夜間動物病院によく来るハムスターの病気

 

今回はハムスターが下痢を起こす原因を挙げながら、下痢症状の時に夜間動物病院に連れて行った方がいいかどうかをお伝えします。

よく起こる下痢症状ですが、甘く見ずに命の危険をいちはやく察知しましょう。

目次

  1. ハムスターの下痢の原因
  2. 命の危険が迫る下痢とは?
  3. ハムスターの下痢の検査
  4. ハムスターの下痢の治療
  5. ハムスターの下痢の予防法

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症例紹介:ハムスターのサクランボの種誤食

今回は夜間救急にどんな動物が来るのか、飼い主様に掲載協力を頂いた症例を紹介していきます。

 

患者は1才10カ月のゴールデンハムスターさん。

飼い主さんが誤ってサクランボの種をハムスターの手が届く所に置いてしまい、ハムスターがほお袋に入れてしまったとの主訴で来院。

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症例紹介:胃腸うっ滞が再発したウサギ

今回は夜間救急にどんな動物が来るのか、飼い主様に掲載協力を頂いた症例を紹介していきます。

 

患者は1才のオスのウサギさん(ネザーランドドワーフ)です。

2週間前に胃腸うっ滞とかかりつけ医様で診断され、お薬を1週間飲み、その後は問題なく過ごしていました。

しかし、今日夕方から食欲と元気がないとの事で救急を受診されました。

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症例紹介:チンチラの喧嘩と断指術

今回は夜間救急にどんな動物が来るのか、飼い主様に掲載協力を頂いた症例を紹介していきます。

【注意】

これから先には指の痛々しい写真が載っています。

ケガや血が苦手な方はご覧にならないようにお願い申し上げます。

 

患者は8ヶ月のオスのチンチラさん。

新たに他のチンチラを家族に迎え、同居させたところ喧嘩になり、噛まれた指の先から血が出ていとの主訴で来院。

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ウサギのご飯について知ろう②:ごはんの種類

前回の記事ではウサギのご飯について広く勉強しました。

今日はウサギのご飯の種類と特徴について勉強しましょう!

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夜間の動物病院によく来るハムスターの病気4選☆

ペットとして人気の高いハムスター!

ゴールデンハムスターやジャンガリアンハムスターなど色々な種類が飼育されてます。

『ハムスターが夜間に体調を崩したら?』

ハムスターを飼っている皆様は心配に過ごしているのではないでしょうか?

そこで今回は「夜間病院によく来るハムスターの病気や症状4選」をお伝えします!

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