子犬さんを迎えると楽しい事と同じくらい困った事にも遭遇するかと思います。
今日は子犬さんに多い下痢について解説します。
子犬さんに元気に楽しく過ごしてもらう為、是非お付き合い下さい🐕
目次
- 子犬さんが下痢をした!その原因って?
- 動物病院受診の前に用意したい事!
- お腹のゆるい子犬にしてあげられる事!
- 他に注意したい症状とは?
- まとめ
- おまけ:便の記録方法📷
子犬さんが下痢をした!その原因って?
子犬さんの下痢には様々な原因があります。
何が原因かを精査する事は専門家でないと難しい側面があるので、子犬さんが下痢をしたら動物病院を受診する事をお勧めします。
今回は下痢の原因の中でも代表的なものを紹介いたします。
食べ物による下痢
子犬さんに限らず、食事が原因で下痢をしてしまうことは少なくありません。
開封してから時間が経って傷んだ食事や、新しく与えてみたものの合わなかった食事などが原因になります。
新しいフード・オヤツ・デンタルガム等を食べだした子は注意して見守ってあげましょう。
環境の変化による下痢
温度の等の変化や、生活環境の変化によるストレスによって下痢を起こしてしまう子もいます。
特に季節の変わり目や引っ越し後、家族の人数変化があった後の子犬さんに多いです。
ストレスがかかるイベントが一度に来るようなことは避る事をお勧めします。
寄生虫による下痢
主に胃腸に寄生した寄生虫によって下痢を起こしてしまう事があります。
ウンチの中に動くひも状に見える寄生虫の他にも、顕微鏡でしか見えない寄生虫もいます。
特にお迎えしたての子犬さんや新しい場所に行った後の子犬さんに多いです。
感染症による下痢
主にウイルスや細菌によって起こされる下痢です。
ワクチン接種がまだ進んでいない子犬さん等に多いです。
ここに挙げた以外にも、子犬さんに下痢を起こす原因には様々なものがあります。
下痢が重度になり、脱水や全身状態の悪化を起こす前に、早めの受診をお勧めします。
動物病院受診の前に用意したい事!
下痢に加えて子犬さんがぐったりしている様であれば一刻も早く動物病院を受診すべきですが、そうでないなら数分ですむ準備を済ませてから動物病院に向かうとその後の診察がスムーズになります。
最新のうんちを持っていく!
新しいうんちがあるとうんちの中にいる寄生虫が生きたまま観察できることがあります。
状態が悪いうんちがあるのなら、追加でそれも持参するといいかも知れません。
多くなりすぎないように、2-3個ぐらいがベストです。
ペットの保険証を持つ!
ペット保険に入られている方であれば、保険証を持っていくと窓口での対応がスムーズに済みます。
首輪をし、ケージに入れる!
待合での待ち時間は長いことがあります。
子犬さんがより落ち着いて診察を待てるように慣れたケージに入れ、もしもの時の為に首輪とリードをつけましょう。
家族に最近のうんちの履歴を確認する!
病院を受診する飼い主さん以外にも、他のご家族がうんちの異常に気付いている事があります。
家族に「最近変なうんちを見なかったか?」「他に変わった事は無かったか?」等を確認しておくと診断に役立ちます。
お腹のゆるい子犬にしてあげられる事!
病院では診察の後に治療方針やその後の過ごし方についてお話があります。
基本的には診察した獣医さんのアドバイスに沿う形が良いです。
下痢をしている子犬さんの家での過ごし方の工夫には以下の事がありますので、受診時に何を質問するか、事前に確認・整理しておきましょう!
温度管理
子犬さんのケージが寒すぎると下痢を起こすことがあります。
一方で季節によって暑すぎると熱中症のリスクがあります。
その時期のその地域では何℃くらいが良いのか担当医さんに確認しておきましょう!
また、子犬が自分で温度管理をできる様に、飲み込む様な兆候が無いのであればタオル等をあげるといいかもしれません。
食事管理
食事はふやかしてあげた方が良いか?
与えている食事の内で、止めた方がいいものはあるか?
これらを獣医さんに確認し、家族でしっかり共有しましょう。
また、お水は飲みやすい所に十分な量を置いてあげましょう
投薬
お家でお薬を飲ませるように言われたら、与え方が分からない時にはしっかり質問しましょう。
多くの病院では薬の袋に書いてくれますが、日に何回、何日間与えるのかも聞いておきましょう。
安静
子犬さんは休んで体を作るのも仕事です。とくに体調が良くない時ならなおさらです。
運動する時間の他に、ケージや寝床で休む時間もいつもより多く取りましょう。
他の犬との接触を控える
お腹の調子が悪い子犬さんは他の犬との接触を減らした方が良いです。
他の犬に寄生虫をうつしてしまったり、免疫が弱っているところに感染症を貰う可能性があるからです。
どの程度避けた方が良いのか、獣医さんに確認してみましょう。
掃除
寄生虫等では、生活環境に残った寄生虫が再度子犬さんに感染する事があります。
寄生虫がいると言われた時には、どの程度消毒をするべきなのかも聞いてみましょう
他に注意したい症状は?
下痢の子犬さんで他に注意したい症状には以下の物があります。
家族で共有しておきましょう。
嘔吐
胃腸の調子が悪いと嘔吐をしてしまうことがあります。
いつ何回どんなものを吐いたか記録しておきましょう。
外観と日時が明確になるので写真を撮っておくのが理想です。
また、嘔吐物の中に異物(プラスチック片・金属など)や寄生虫(動くひも状のもの)が紛れている事があります。
嘔吐物は毎回軽くで良いのでティッシュなどで漁ってみましょう。
異常便
下痢以外にも
- 便に血がついている
- 便が鉄臭い
- 便がやたらと黒い・白い
- 便に白い粒がついている
- 便に動くヒモ状のものが付いている
などの異常があれば写真等で記録しましょう。
食欲低下
胃腸の調子が悪いと食欲に影響が出てくることがあります。
食いつきが悪かったり残したりした時には記録しておきましょう。
ぐったりしている
子犬さんがぐったりしている様であれば、再診予定より早くても病院に連れていきましょう。
脱水や電解質の異常等を起こしている可能性があります。
まとめ
子犬さんが下痢を呈していたら、ぐったりしてないかを確認し、”動物病院受診の前に用意したい事!”を確認したうえで病院に向かいましょう。
また、待合で待つ間に、受診時に何を質問するかしっかり”下痢の子犬にしてあげられる事!“を復習しておきましょう!
おまけ:便の記録方法📷
基本的には良いうんちが出ているなら記録はつける必要がありません。
一方で、便の状態が悪かったり、獣医さんに記録を付ける様に指示された際には
- 何回排便したか
- 便の形態はどうだったか
- 色がおかしかったり寄生虫がついてるなどの異常がないか
など、指示された項目を記録しましょう。
写真に残すとその状態を詳しく獣医さんに伝えられるので便利です。
便の形態については下記を参考にしてください。
- 良便:色・匂い伴に平常時と変わらないバナナ状の良いうんち。
- 軟便:見た目は良便か、それが少し崩れた姿だが、持つとデロリと崩れる。
- 泥状便:液体の中にいくつか軟らかい便がある状態で泥の様なうんち。
- 水様便:個体の部分がほとんどない、水の様なうんち。
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