温かくなり人も少しずつですが、町に増えてきましたね。
しかし温かくなると出てくるのは人だけではありません。
様々な生き物、そして寄生虫も活発になります。
きょうはその中でも怖い病気を媒介するマダニについて勉強しましょう。
【マダニって、なんだろう?】
マダニは昆虫に近い寄生虫で、大きさは3~4mm、主食は動物の血液です。
活発になるのは気温が高い春・夏・秋☼
日ごろは草むらに潜み、動物が近づいてきた時に果敢に飛び移ります。
これが上手くいくと、動物に寄生したまま吸血を続ける生活が送れるのです。
そしてこの寄生する相手(宿主)は犬猫だけでなく人間も含まれます。
【マダニの怖い話】
さて、血液が好物のマダニは動物から吸血しますが、この時に動物側に多くの悪い影響を与えます。
①貧血
マダニは血を吸うので、当然ですが宿主の動物から血液が減っていきます。
「たかだか3mmぐらいの生き物に血を吸われても大したこと無いだろう」
と、思うかもしれませんが、、、
貪欲なマダニは吸血を続ける事でなんと身体を100倍にまで膨らませながら血を吸い続けます。
結果として寄生された動物は貧血になり、具合が悪くなってしまいます。
②ペットへ病気をうつす
マダニの恐ろしい点は、マダニが持っている細菌やウイルスが吸血の際に宿主の動物に入ってしまう所です。
これらの病気の中には、赤血球を破壊して重篤な症状を起こす可能性があるものや、全身で様々な障害を起こすもの等があります。
③人間へも病気をうつす
もう一つ恐ろしい点として、マダニが人間を噛むことで人間にも危険な病気をうつすことがあります。近年ニュースになったSFTS(重症熱性血小板減少症候群)などが一例です。
【じゃあ予防はどうしよう?】
そんな近寄ってほしくないマダニですが、幸いにも駆除薬が販売されています。
駆除薬を飲んだ犬猫に寄生したマダニが、血液中の駆除薬によって死亡するという仕組みです。
注意点としては、駆除薬を飲んでもマダニからうつる病気を防ぎきる事は出来ないという点です。最初に血液を吸った時に病原体が犬猫の体内に入ってしまうからです。
しかしながら、駆除薬を飲んでマダニが増殖できないようにすることは、マダニが吸血し続ける事による貧血や、お家でのマダニの増殖を防ぐことが出来ます。
ペットさんと飼い主様の健康な生活の為にも、マダニの予防をお勧めします。
【麻布ペットクリニックでマダニ予防】
麻布ペットクリニックではノミ・マダニ駆除薬の処方を行っています
●夜間の診療:夜間診察時間中に処方を行えます。日中忙しい方にオススメです。
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予防できる寄生虫は他にもいます。
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